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曲げる曲げない、の話。

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曲げる曲げない、っていうのは写真の話。
日曜に入った、音楽スクールのライブ発表会の写真をセレクトを延々とやってるんですけど、それを見ながら改めて思ったことで。

パフォーマンスをしてる人によって、カメラを斜めに曲げて撮りたくなる人もいれば、水平垂直を出して(できれば三脚で)撮りたくなる人もいれば、
本人の表情に寄り寄りで撮りたくなる人もいれば、本人は画面の端っこで空間を大きくいれて撮りたくなる人もあって。
結局それは、やってるパフォーマンスの空気感というか、それに対して自分の受け取り方とかで、目の前の対象を自分の眼がそう捉えてるっていうことですけど。

少し前まで、写真の基本は、水平をちゃんと出して、傾けない。
・・・・っていうのが、ものすごく強固にあって。
傾けたりすることにものすごく抵抗があったんですが。

いつの頃からか(といってもここ数年の話なんですけど)、その枠組みが、なんかはずれた気がしてて。
抵抗感がなくなったといいますか。
自分がそう見えていて必然性をそこに感じるのであれば、やるべき、というところでやっと自然に思えるようになったというところで。

もっともそれは、安易なそれらを肯定する話ではなく。
フレーミングの問題もそうですけど、ライティングとか、レンズのこととか、写真のトーンとか、彩度とか、レタッチ云々の問題も含め、
こうしたらお洒落だからとかカッコイイからとかという上っ面なところでそれをやるのは、いかがなものか、と思うわけで。(ぶっちゃけ、そういう写真は雰囲気に流された軽い写真にしかならないですしね。)
写真を撮る眼が、そもそもそういう見えてるかどうか、それを選択しなければならない必然性がそこにあるかどうか、ということをものすごく感じるわけで。

その上で、写真は自由であるべき、と。
(仕事だと、それ以外のシガラミもあって、ちょっと色を被らせたり、ハイキーにしたり、ちょっとかっこよく見せる~とかっていうのも出てきますが。w)

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by m_sakamaki | 2018-05-22 21:02 | 写真